剣道部小史           

 

岡山大学剣道部は昭和29年、山田利秋らにより創設された。部長には浜崎長寿教授になっていただいた。昭和31年、部長に安藤正瑛教授を、また、師範に小橋嘉平先生をお迎えして活発な部活動が開始された。昭和31年9月16日に岡山市の後楽道場で開催された第2回中四国学生剣道大会において団体戦初優勝を飾った。また、個人戦では小沢詮充が優勝、更に全日本大会においてベスト8に入った。第3回中四国学生剣道大会でも団体戦連続優勝を果たし、全日本大会においてもベスト8に勝ち上がった。その後も中四国において、団体・個人優勝を何度も果たしている。

当時の稽古場は、道場とは名ばかりの兵舎に使っていたバラックで、一年生は踏み抜いた床板の修理を毎日の日課としていた。一度に何カ所も穴が開き、仕方なく雑草の繁る空き地で稽古をしたこともあった。

昭和32年、三宅文三が日米親善剣道使節団の一員として米国へ派遣された。

昭和33年、近成弘先生を剣道部顧問に迎える。

このころから医学部剣道部との交流を深め、合同稽古をしたり、〃部員としての扱いとなった。

昭和36年、剣道部OB会を設立した。会長に槇本基、副会長原田忠弘、理事長玉光源爾の役員を置いた。

昭和50年、杉本八郎先生を師範にお迎えした。

昭和54年、脇本和昌部長を団長として16名でサンノゼ遠征を行った。サンノゼ大学剣道部との交歓試合・稽古を行った。

平成2年、小倉肇副部長を団長として学生17名と杉本八郎師範の計19名でベルリン遠征を行った。ベルリン市剣道連盟との試合・交歓稽古を行い、持参した竹刀や中古の剣道具類を贈呈してドイツにおける今後の剣道の普及・発展を援助した。

現在、日常稽古の他に、春合宿、新入生歓迎合宿、夏合宿および岡山武道館での寒稽古を実施している。

参加する剣道大会としては、岡山県学生剣道大会、中国5大学剣道大会、中四国学生剣道連盟主催の個人戦(春)、団体戦(夏)、新人戦(冬)、西日本学生剣道大会などがある。

 

■主な大会成績

中四国男子団体戦優勝

第2回(昭和31年)、第3回(32年)、第5回(34年)第6回(35年)

10回(39年)、第29回(57年)、第33回(61年)

中四国男子団体戦準優勝

第1回(昭和30年)、第7回(36年)、第8回(37年)、第12回(40年)

28回(56年)、第47回(平成12年)

男子最優秀選手賞 第33回(昭和61年)林寛明

中四国男子個人戦優勝

第2回(昭和31年)小沢詮充、第3回(32年)玉光源爾、第5回(34年)金谷喜延

28回(56年)唐土勇、第44回(平成9年)

女子団体戦優勝  第14回(昭和62年)

女子団体戦準優勝 第12回(昭和60年)

女子最優秀選手賞 第14回(昭和62年)石土章子

 

剣道部役員

部 長:浜崎長寿、安藤正瑛、脇本和昌、産賀敏彦、杉尾剛、門田新一郎

副部長:畠瀬修、小倉肇、杉尾剛、門田新一郎、西堀正洋

師 範:小橋嘉平、杉本八郎、廣畑栄三